目次
おりものの量が多くなる原因
おりもの量が多くなる原因は、4つあります。
(2)年齢によるもの
(3)妊娠
(4)病気
(1)生理周期によるおりものの量の変化
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、おりものの量や状態に影響を及ぼします。
0.生理周期の全体像
生理周期は、次の4つの時期があります。
〇 排卵期
〇 黄体期
〇 月経期
1.卵胞期のおりものの特徴
月経期(生理)が終わった直後(卵胞期)のおりものは、次の特徴を持ちます。
〇 さらさらしている
〇 茶色っぽい色になることも
2.排卵期のおりものの特徴
排卵期のおりものの特徴は、下記のとおりです。
〇 透明な色
〇 とろみがあって伸びる
3.黄体期のおりものの特徴
黄体期のおりものの特徴は、下記のとおりです。
〇 粘り気のあるクリーム色
また、月経(生理)直前のおりものは、下記のように変化します。
〇 粘り気のある白く濁った状態
生理周期によるおりものの変化のまとめ
エストロゲンの分泌量が多くなると、おりものの量も増えます。
そのため、エストロゲンが多くなる時期と連動しているようならば、正常な範囲といえるかもしれません。
(2)年齢によるおりものの量の変化
年齢によってエストロゲンの分泌量は変化し、それに伴いおりものの量も変化します。
初潮 – 10代
エストロゲンの分泌量が増え始め、おりものの量が増え始めます。
10代はエストロゲンの分泌が不安定な時期なので、おりものの量も不安定になりやすくなります。
20 – 30代
エストロゲンの分泌ピークは20代 – 30代前半で、この時期がもっともおりものの量が増加します。
40代
40代ごろになるとエストロゲンの分泌は減り始め、おりものの量も減ります。
また、この時期は生理が安定しなくなるなどの体調の変化も感じやすいといわれています。
更年期・閉経後
更年期を迎えるとエストロゲンの分泌量は急激に少なくなり、おりものの量も激減します。
(3)妊娠によるおりものの量の変化
通常、卵胞期を過ぎるとエストロゲンの分泌が減るため、おりものの量は減少します。
しかし、妊娠中はエストロゲンの分泌が続くので、おりおのの量が増えるのが一般的です。
予定日を過ぎても生理が始まらず、おりものの量が増えている場合、妊娠している可能性もあります。
(4)病気によるおりものの量の変化
病気が原因でおりものの量が増えている可能性もあります。
この場合、次のことに注目してみてください。
〇 ニオイ
〇 色
〇 その他の症状
その他の症状
おりものの量の変化に加えて「体調面の異変」がある場合は、健康面のトラブルが潜んでいる可能性があります。
たとえば、以下のような症状があるときは何らかの病気の可能性もあります。
〇 外陰部に痛みがある
〇 発熱している
〇 腹部に痛みがある
〇 性交時に痛みがある
〇 排尿時に痛みがある
〇 倦怠感がある
ただし、病気の中には女性の自覚症状が少ないまま進行していくものもあります。
少しでも異変を感じたら、早めに病院(婦人科)に相談することが大切です。
おりものの量の正常な範囲とは?
おりものの量の正常な範囲を知るには、おりものシートを使用してみてください。
1日を1枚のおりものシートで過ごせるようならば、正常な範囲内です。
〇 何回も交換しないと間に合わない
このような場合は、おりものの量が多すぎるといえます。
この記事のまとめ
おりものの量が増加する原因については、次の4つの可能性があるとご紹介しました。
〇 年齢
〇 妊娠
〇 病気
もちろん、おりものの量が増えたとしても、必ずしも病気とは限りません。
ただし、下記のような場合は注意が必要です。
〇 ズボンに染みるほどに多い
おりものの変化は「量」のほか、「ニオイ」「色」「体調」に変化が出ることがあります。
ぜひ、こちらの記事も参照してみてください。