おりものって何の液?
おりものとは、子宮や腟から排出される分泌物の総称です。
具体的には、
・古くなった細胞
・白血球
・細菌
・白血球
・細菌
などが含まれる液体(粘液)のことを指します。
ちなみに、医学的には「膣」ではなく「腟」の漢字を用いるのが一般的です。
おりものって何の役に立つの?
おりものは腟内部を弱酸性の状態に保つことで、次の2つの役割を担っています。
1.細菌の侵入を防ぐ
2.精子のスムーズな運搬
2.精子のスムーズな運搬
なお、腟内が弱酸性に保たれているのは「デーデルライン桿菌(かんきん)」という乳酸菌のはたらきによるものです。
ちなみに、腟内部のpHは「3.8~4.5」程度で、これはヨーグルトや果汁ジュースと同程度の酸性度です。
おりものは4つチェックすればOK
おりものは健康のバロメーターとも言われます。
日ごろから次の4点をチェックしておきましょう。
〇 量
〇 ニオイ
〇 色
〇 体調
〇 ニオイ
〇 色
〇 体調
正常なおりものの量ってどれくらい?
正常なおりものの量を知るには、おりものシートを使用してみてください。1枚のおりものシートで1日過ごせるようならば、正常な範囲です。
〇 生理用ナプキンくらいの容量が必要
〇 何回も交換しないと間に合わない
〇 何回も交換しないと間に合わない
このような場合は、おりものの量が多すぎるといえます。
「おりものの量が増える = 排出機能が活発化している(咳や鼻水と同じはたらき)」と考えると、おりものの量はとても大事な指標といえます。
おりものの量に影響する4つのこと
おりものの増減する影響する要因は、大きく4つあります。
(1)生理周期
(2)年齢によるもの
(3)妊娠
(4)病気
(2)年齢によるもの
(3)妊娠
(4)病気
本ページでは(1)生理周期についてのみ触れています。(2)-(4)についても詳しく知りたい方はこちらのページをご参照ください。
生理周期とおりものの量の関係
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、おりものの量に影響を及ぼします。
生理周期には、4つの周期があります。
「排卵前後(高温期に入る直前)におりものが増え、その後は少しずつ減っていく」と覚えておけば、理解がしやすいと思います。
1.卵胞期のおりものの特徴
月経期(生理)が終わった直後(卵胞期)のおりものは、次の特徴を持ちます。
〇 量が少ない
〇 さらさらしている
〇 茶色っぽい色になることも
〇 さらさらしている
〇 茶色っぽい色になることも
2.排卵期のおりものの特徴
排卵期のおりものの特徴は、下記のとおりです。
〇 おりものの量が多くなる
〇 透明な色
〇 とろみがあって伸びる
〇 透明な色
〇 とろみがあって伸びる
3.黄体期のおりものの特徴
黄体期のおりものの特徴は、下記のとおりです。
〇 おりものの量は少しずつ減っていきます
〇 粘り気のあるクリーム色
〇 粘り気のあるクリーム色
また、月経(生理)直前のおりものは、下記のように変化します。
〇 おりものの量がやや増える
〇 粘り気のある白く濁った状態
〇 粘り気のある白く濁った状態
生理周期によるおりものの変化のまとめ
エストロゲンの分泌量が多くなると、おりものの量も増えます。そのため、エストロゲンが多くなる時期とおりものの量が連動しているようならば、正常な範囲内での増減だと考えることができます。
正常なおりものの匂いとは?
正常なおりものは「甘酸っぱい匂い」がします。
これは乳酸菌の一種である「デーデルライン桿菌(かんきん)」のはたらきによるものです。
「お酢」や「ヨーグルト」に例えられることもありますが、正常の範囲と考えられます。
病気や性感染症になると「魚の臭い」「腐敗臭」など、また違った方向性の匂いがします。